慢性呼吸不全このページを印刷する - 慢性呼吸不全

慢性呼吸不全

慢性呼吸不全の原因疾患には、COPD(慢性閉塞性肺疾患:いわゆる肺気腫と慢性気管支炎のことです)、肺結核後遺症、間質性肺炎(肺線維症)などがあります。

 

これらは低肺機能のために、慢性的に労作時息切れをおこす病気です。それぞれの疾患に対して適切な薬物療法(気管支拡張薬、利尿薬、ステロイドなど)および呼吸リハビリテーションを行いますが、十分な酸素が得られなくなれば在宅酸素療法を行います。 またNPPV(非侵襲的陽圧換気)という鼻マスクを用いた人工呼吸管理を在宅にて夜間おこなうことで、症状やQOL(Quality of Life)を改善させることもあり、積極的に導入しています。導入する際には教育目的入院していただいています。

 

当院では医師、看護師、理学療法士(呼吸リハビリ担当)を含めたチーム医療として定期的にリハビリカンファレンスを行っており、患者様ひとりひとりの問題点を解決していくようにしています。

 

慢性呼吸不全の患者さんは感染などをきっかけにして急に呼吸状態が悪化することがあります。これを慢性呼吸不全の急性増悪といいます。 このような方には特に、マスクを用いたNPPV(非侵襲的陽圧換気)が有効で、気管内にチューブを入れませんので装着中も会話や食事が可能であり、比較的QOLを保ったまま治療することができます。 悪化した時にはいつでも入院治療でき、慣れたスタッフが対応しますので安心して通院していただけます。
息切れにお悩みの方はお気軽にご相談ください。