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不整脈について

一口に不整脈と言いましてもその種類は多く、特に治療の必要ないものから1回生じただけで命に関わるものまでいろいろです。数年前に高円宮殿下が40才代の若さで急逝されましたが、その死因は「心室細動」という重症の不整脈でした。

 

原因もまた様々で、生まれつきのものから心筋梗塞や甲状腺疾患からくるもの、電解質のアンバランスにより生じるもの、あるいは原因不明のものもあります。
症状としては、脈が飛ぶ、脈が速くなる、鼓動が強く感じられると言った胸部不快感としてとらえられる事が多いですが、時には不整脈が原因で脳への血流が低下してしまい、目の前が暗くなったり一時的に失神発作を起こしたりと、むしろ脳の病気ではないかと錯覚してしまうような症状もあります。 不整脈が疑われる場合、まず24時間携帯型心電図(ホルター心電図)を行い、その不整脈を見つける事から始まります。ホルター心電図とは、心電図を記録する装置を24時間携帯できるようにしたもので、症状が出現すればその時の心電図を見ることができますし、就寝中の心電図を見ることもできます。不整脈が検出できれば、それに対して危険なものかどうか、治療が必要かどうか判断することができます。しかし、時にはホルター心電図だけでは治療方針が決められない場合もあり、EPSと言って心臓の中にリードと呼ばれる電極を入れ心臓内部での電気信号の流れを読み取る検査が必要となる事もあります。

 

治療法としてはほとんどの場合薬の内服で可能ですが、それでコントロールできなければ更に進んだ方法を考慮します。徐脈(脈の遅いこと)なら、ペースメーカーという器具を体内に埋め込むことで心臓の中の電気信号の発生や伝達を助けます。頻脈(脈の速いこと)なら心臓の中にある電気信号の余分な通り道をカテーテルの先端で焼き切るカテーテルアブレーションという手術法があります。また、心室細動のような危険な不整脈が頻発する場合には植え込み式除細動器(ICD)という器具を体内に埋め込むという治療法もあります。これは心室細動が起こった場合、機械が自動的に判断して心臓に電気ショックを与えて治すというもので、今あちこちに設置してあるAEDの体内植え込み版と考えていただければいいでしょう。
動悸や脈の違和感など不整脈を思わせる症状を感じることがありましたら、気軽に受診されることをお勧め致します。