採血した血液を調べる検査
血液は全身を循環しているため、健康状態が反映されます。血液中の有形成分・液体成分を調べることで、ある程度組織の状態や臓器の機能がチェックでき、異常に伴う疾患などを推定できます。
血液の検査は主に、生化学検査・血清学的検査・血液検査に分かれており、それぞれにおいて検査する血液の成分が異なります。
血液とは
血液は有形成分(血球)と無形成分(液体)から成っています。
体から外に出た血液が自然に固まったものを遠心すると血清と血餅に分かれます。 <写真1>
血餅は主にフィブリン網といわれる凝固因子と血球から成っています。
- 生化学検査や血清学的検査では、この時できた血清を用いて検査します。
- 血液検査では血球成分や凝固因子等を調べています。
<写真2・3>
血液が自然に固まらないように薬剤(抗凝固剤)の入った採血管で採血して検査します。